研究テーマ (Research Themes)

 1.住宅のエネルギーデザインとライフスタイルに関する研究

(Energy Design and Lifestyle in Houses)

住宅におけるエネルギー消費量の削減のためには、窓や壁、庇といった建物仕様を十分に検討し、仕様の最適化を図ることが重要である。また近年、エアコン・ヒートポンプ給湯器・燃料電池など使い方によって効率が変わる住宅用設備機器が増加しており、これらをうまく活用し生活する新たな生活スタイルも求められている。当研究室では、住宅における省エネルギーの更なる推進に向けて、居住者の生活スタイルと重ね合わせながら、建物や設備機器の仕様、組み合わせを検討、提案するための研究を行っている。

 2.建築空調設備のコミッショニングに関する研究

(Commissioning of Building System)

コミッショニングとは、施主の建物および設備に対する要求性能を明らかにし、建築の設計から施工、運用までの段階においてその性能を発揮することができるのか検証を行うプロセスを指す。今後の省エネルギーの推進、特にZEB(Zero Energy Building)の普及などを見据えると、設計段階においてはエネルギー性能を明確にして設計し、運用段階においては効率的にエネルギー管理、不具合検知、運用最適化を行う手法が求められる。当研究室では、設計段階および運用段階でのコミッショニングについて、その手法の構築と一般化について研究を行っている。

 3.都市環境負荷の長期予測と都市のエネルギー計画

(Long-term Forecasting of Urban Environmental Load and Energy Planning of Urban Area)

都市のエネルギー政策の立案にあたっては50年から100年先を見据えた長期にわたるエネルギー消費量、CO2排出量の予測が必要となる。当研究室ではシステムダイナミクスを用いて都市のエネルギー消費量やCO2排出量を予測するシミュレーターを構築し、経済性も考慮した政策立案の支援ツール開発を行っている。また、今後のエネルギー供給形態を考えると、再生可能エネルギーやコージェネレーションシステムを都市内の負荷とマッチングさせて適切に配置することが重要である。当研究室では、街区レベル、都市レベルでの最適なエネルギー計画手法の開発に取り組んでいる。

 4.行動変容を促進する省エネ誘導型建築に関する研究

(An Architecture Guiding People to Energy Conservation by Behavior Change)

2009年のラクイラサミットにおいて先進国は1990年比で80%以上の温室効果ガス削減を目指すことを合意した。目標達成に向けて様々な技術開発がなされているが、技術による削減には限界も見え始めている。今後はこれまでの生活を見直し、人の行動を省エネ型に変える“行動変容”が求められる。環境教育、省エネコンペティション、インセンティブによる動機付け、ベンチマーク、専門家による省エネアドバイスなど、行動変容を喚起する様々な取り組みが各地で始まりつつある。建築分野においてもこうした行動変容を促進する建築計画や設備インターフェース等が求められる。当研究室では、行動変容の取り組みについて体系的に整理し、省エネ行動を誘発するための建築や設備がどうあるべきかについて検討を行っている。

研究成果の配信 (Download of Study Results)

総合学習向け省エネルギー教育教材の提供

(Teaching Materials for Energy Saving Education in Elementary Schools)

九州大学大学院人間環境学研究院教育システム専攻教授の田上哲先生(国際教育環境学)と共同で開発した、小学校高学年向けのカード型省エネルギー教育教材を公開しています。40分程度の授業の中で、楽しく遊びながらエネルギーの重要さを考えてもらう教材になっています。以下よりダウンロードの上、お使い下さい。

教材のダウンロード(無料)はこちら